7月に旬の黒鯛を使って、アクアパッツァを作りましたが、前回は水を加えた分スープが水っぽくなり、鯛の味も少し薄らいでしまったので、今回は水を加えないレシピです。
私としては、こちらのレシピがオススメです。
料理は、奥さんに作ってもらいましたが、鱗が全く入っていなく、丁寧に仕上げてもらいました。
そして、アクアパッツァの栄養面も少し付け加えておきましたので、宜しかったら見て下さい。
目次
アクアパッツァ
材料(4人前)
真鯛 600g
オリーブ 2個
にんにく 2片
あさり 200g
白ワイン 150cc
ミニトマト 12個
オレガノ 小さじ1
タイム 小さじ1
オリーブオイル 大さじ3
強力粉 大さじ4
手順
1. 鯛は鱗を剥ぎ落とし、内臓を取り出しておいた。
2. 鯛はオリーブオイル(大さじ2)を全身に塗ってから、全身を軽く覆う程度に強力粉を振りかけ、付けすぎた粉を少し手ではたいて、飛ばした。
3. ニンニクはスライスし、種ありオリーブは、種を外してみじん切りにした。
4. オリーブオイルをフライパンに加え、中火で少し温まったらでニンニクを加え、香りが出るまで炒めた。
5. 鯛を加えてから、片面に焼き目がつくまで中火で炒めた。
6. あさり、白ワイン、トマト、オリーブ、ハーブ入れて、蓋をしてから20分蒸し焼きにしたら完成。
感想☆3.5
前回作った時は、水を加えたため、スープが水っぽくなってしまいましたが、水を加えないことで、あさりの旨味が濃厚なスープと味がしっかりした鯛の身が美味しいアクアパッツァになりました。
ハーブの入れた量も適量で香り高い仕上がりになっていました。
私的には、水を入れない今回のアクアパッツァがオススメです。
バケットを合わせて、スープにバケットを浸して食べても美味しいです。
今日の食卓
本日の食卓は、アクアパッツァ、バケットとかぼちゃのスープでした。
かぼちゃのスープは、かぼちゃの甘みとミルク味の濃厚なスープが美味しかったです。
栄養
さて、アクアパッツァの栄養面を少し見て行きたいと思います。
アクアパッツァ
アクアパッツァに入れた主な具材は、鯛、あさり、トマト、オリーブ、です。
これまで鯛やトマトに関しては、その栄養成分を取り上げてきましたので、ここでもう一度おさらいしておこうと思います。
鯛
鯛は、タンパク質、カリウム、DHAやEPAなどのn-3系脂肪酸が豊富に含まれている食材ですね。
タンパク質
タンパク質は、筋肉、血液、皮膚、内臓、髪など細胞の主成分となるため、人間の体をつくる大事な栄養素として知られています。
そのため、不足すると新しい髪の毛や皮膚がつくられないために、抜け毛や肌荒れが現れることがあるそうです。そして、筋肉がつきにくたいため、筋肉が減って太りやすくなったり、免疫力低下にも繋がることが知られています。
カリウム
カリウムには、体内の余分な水分やナトリウム(塩分)を排出し、水分やナトリウムの量を調整してくれる働きがあると言われています。そのため、現代の食生活において、塩分の過剰摂取が問題となることが多いので、重要な働きをしてくれるミネラルの一種です。
DHAやEPA
EDAやDHAには、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、血圧を正常にする働きや脳細胞を活性化して、記憶力や判断力を高める効果が知られています。
なので魚はタンパク源ではありますが、肉や脂肪の取りすぎでコレステロール値が高くなっている人には、おすすめできる食材です。
トマト
トマトは、β-カロテン(プロビタミンA)、ビタミンCとEの3大抗酸化ビタミンを含み、血液を健康にして動脈硬化やがん、老化防止に効果が期待できる食材であることが知られています。そして、トマトには、β-カロテンと同様のカロテノイド系に属するリコペンも含まれています。
β-カロテン(プロビタミンA)
β-カロテンなどのカロテノイドは、体内で必要に応じてレチノールに変換され、ビタミンAとして働くことが知られています。
ビタミンAは鼻や喉、肺などの粘膜の材料となりため、ウィルスの侵入を防ぎ、結果として免疫力アップ、風邪予防、ガン予防などにつながると言われています。
また、カロテノイドは、がん予防や老化防止となる抗酸化作用も持ち合わせています。
リコペン
リコペンは、カロテノイド系の一種で、脂溶性の赤い色素です。強い抗酸化力があり、動脈硬化を抑制する働きが知られています。
ビタミンC
ビタミンCは、免疫力を高め、風邪などのウイルス性の病気から体を守ってくれるだけでなく、皮膚のシミやシワを防いだり、傷やヤケドの治りを早くしてくれる効果が知られています。
ちなみに、ビタミンCが肌の健康を保つのには、コラーゲンの合成を助ける働きに由来しているそうです。
ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用、細胞膜の正常維持、結構改善、生殖機能の維持が主な働きとして知られています。
ただ、ビタミンEは酸素と結合しやすく抗酸化作用を示す反面、酸化され分解されやすい栄養素なので、光に当てず、冷暗所で保存することが良いとされています。
このように鯛をトマトと一緒にアクアパッツァにすると鯛のタンパク質やn-3系脂肪酸だけでなく、トマトの高い抗酸化作用が期待されるビタミン類も一緒に摂取でき、栄養面でもバランスの良い食べ方になるので、是非良かったらお試し下さい。
参考
おいしく健康をつくる あたらしい栄養学(吉田 企世子 (監修), 松田 早苗 (監修)、高橋書店、ISBN978-4-471-00389-7)
栄養素図鑑(牧野直子著、新星出版社、ISBN978-4-405-09325-6)
旬の黒鯛でアクアパッツァ 血液サラサラ効果のDHAとEPAも豊富